シンガポールは、様々な国の文化が融合してでき上がった国です。
シンガポール料理には、中華、マレーシア、インドなど、多様な国の味が含まれています。
料理や味付けにも、多様な文化が溶け込んでいるのです。
自炊文化があまり浸透しておらず、1日3食全部が外食という人も多いため、外食産業が発達しています。
大半の人は「ホーカー」と呼ばれる屋台村で食事を済ませます。
営業時間も長く、一食あたりも300円程度と非常にリーズナブルなので、旅行中もおすすめです。
海南鶏飯(ハイナンチーファン)

茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米を一緒に盛り付けたもので、「海南風チキンライス」とも呼ばれます。シンガポールだけでなくマレーシアなど東南アジア周辺地域の庶民料理で、フードコートや屋台でも食べることができます。しっかりした味付けと歯応えが人気を集めています。
チキンライス
シンガポールの代表的な料理であるチキンライスは、日本人が想像するようなケチャップライスとは全く違います。
やわらかく煮た鶏肉を、鳥のだし汁で炊き込んだご飯とともにいただきます。好みに合わせて、チリソースや醤油に近い味のブラックソースをかけて食べるもの。優しい味は日本人の口にも合い、とても食べやすいです
シンガポール内にチキンライスが有名なお店は何軒もあります。
チリ・クラブ
スパイシーなソースとともにカニをたっぷりと盛りつけた、「エビチリ」のカニ版のような料理。カニ味噌とチリ、ニンニク、卵などで作るソースは、辛いだけでなくどこかまろやかな味わいが評判。パンのようなマントウ(饅頭)にこのソースを絡める食べ方がおすすめです。
フライド・ホッケン・ミー
シンガポール版焼きそば?なホッケン・ミー。黄色い太麺とビーフンを、塩味のダシと海鮮と共に炒めたもの。このダシには、エビの頭や煮干などが使われています。トッピングにはライムやチリサンバルが付きます。
ライムを絞るとさっぱりとした味わいになり、そこにチリサンバルを絡めて食べるとさらにおいしい。
このフライド・ホッケン・ミーは、中国の福建地方の人たちから伝わった料理なのです。日本人にもファンが多いフライド・ホッケン・ミー、シンガポールに旅行に行く時は、絶対に外せない一品です。
バクテー
シンガポールの朝食で人気なのが「バクテー(肉骨茶)」と呼ばれる骨付きのスペアリブをニンニクや漢方で煮込んだスープ料理。シンガポールのバクテーはピリッと胡椒が効いたさっぱりとしたスープが特徴。長時間煮込まれた豚肉はほろほろと柔らかく、口の中で溶けてしまうほど。
おすすめ店は、シンガポール国内に数店舗を構える松發肉骨茶。クラークキー駅前にあり、カフェ風の明るい店内は旅行者でも入りやすい雰囲気です。
フィッシュヘッドカレー
大きな魚の頭が大胆に入った、見た目のインパクト大のフィッシュヘッドカレー。シンガポールでしか食べられないスペシャルカレーです。
アラの旨みがたっぷり詰まった絶品料理です。数多くの香辛料を組み合わせて作ったカレーは、ピリッと辛いけど食べやすい。臭みもなく、意外にもアッサリとした味わいです。
どれも、どちらかというとB級的なイメージです。
見た目よりもあっさりな食感は旅行中に食べ続けても飽きないような気がします。