全国的にも注目を集めている加賀野菜。
春ならたけのこ、夏には茄子、秋になればさつまいもが美味しく、冬は蓮根に舌鼓。
金沢で四季折々に食べられてきた伝統野菜の加賀野菜は金時草(きんじそう)、打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)かぼちゃ、源助だいこんなど15品目。
金沢の豊かな食文化を支えてきた加賀野菜はまた美味しいだけでなく、抗酸化作用や血圧上昇抑制作用が高い優秀野菜なのです。
加賀野菜が持つ素材の良さを活かしたヘルシーなベジタブルスイーツも続々開発され、
金沢土産の新定番となりつつあります。
蜜菓子(野菜の蜜漬け)
蜜菓子は、野菜を砂糖漬け(蜜漬け)にしたお菓子です。
食材を保存することを目的として野菜を蜜漬けにしていたそうです。
蜜漬けは、もともと古来より日本に伝わる手法です。
加賀、能登の石川県の野菜を本来の味や、色や、瑞々しさを、そのまんまの密に閉じ込める。
手間ひまはかかりますが、それは野菜の美味しさを逃がさない最適な手法です。
奈加川は蜜漬けによる野菜菓子をきちんと次代に継承しています。
水と砂糖を使って職人がゆっくりゆっくり蜜漬けします。保存料、漂白剤、着色料は用いません。
蜜菓子は野菜の収穫にあわせてつくります。店頭に並ぶお菓子の数も、そのときに農家さんからいただく野菜のぶんだけなのです。
加賀野菜プリン
佃食品株式会社では、食品添加物を一切使わず、素材本来の味を活かした商品を作り続けています。佃煮といえば石川県が誇る老舗店です。
創業以来の信頼から、十数年前より加賀野菜を使った商品の開発を依頼され、生まれたのが「加賀野菜プリン」と「加賀野菜スープ」。加賀野菜は一般の野菜に比べて抗酸化力が強く、ビタミン類や食物繊維を豊富に含んでいます。
加賀野菜の特徴をそのまま残し、フリーズドライ製法により身体への吸収を高めた商品は、離乳食や介護食としても人気となっています。
加賀れんこんを粉末に加工してから仕上げておりますので、舌ざわりが良く、野菜の栄養や大切な食物繊維を無理なく美味しく、食べやすく摂ることができます。
さつまいも農家のおいもスィーツ
加賀野菜の中で知名度と人気を誇る五郎島金時。
濃厚な甘味とほくほくとした食感の五郎島金時は藩政期より金沢市民に愛されている
全国人気のさつまいも。
シンプルな焼き芋にして食べるのはもちろん、加熱すると甘味が増し、型崩れしにくい
ことからお菓子の材料として適しています。
五郎島金時を栽培する金沢の農家は、栽培から調理・加工まですべてにこだわり、五郎島金時の旨みを凝縮したスィーツを作っています。
焼き芋にした五郎島金時を生地に練り込んで焼き上げた、ふわふわの食感と自然な甘さが魅力の「焼き芋バウムクーヘン」、五郎島金時の塊が閉じ込められているケーキ「ぽて丸」、五郎島金時がそのままプリンになったような「焼き芋ぷりん」など、バラエティに富んだスイーツの数々に五郎島金時が使われています。
多種多様な加賀野菜ケーキ
加賀野菜スイーツが揃うケーキハウスエンゼル。
店主の裏野さんは加賀野菜がまだ今ほど浸透していない頃からいち早く加賀野菜スイーツを
手掛けてきました。
洋菓子歴20余年にもなるパティシエの裏野さんですが、決して現状に満足することなく、今なお子供から大人まで楽しめる美味しいスイーツを作り続けています。
シフォンケーキ、バターケーキ、マフィン、ゼリー、ドーナツなど多岐に渡り、使われている野菜もお菓子も他の洋菓子店ではあまり見かけない源助だいこん、赤ずいき、たけのこまで15品目すべてを使用して多種多彩なスィーツを作られています。
加賀野菜を使ったふわふわパンケーキ

季節の食材にこだわった期間限定メニューも、春は桜、夏はメロン、秋はりんごなど、工夫を凝らしたパンケーキが登場します。