注目食材として耳にする「チアシード」
名前は知っていてもどんな食材なのか分からない方は多いのでは?
チアシードとは、メキシコなどの中南米で栽培されているシソ科サルビア属ミントの一種のチア(chia)という植物の種(seed)のことです。
“チア” は、マヤ語で チカラ や 強さ という意味を持ち、古代マヤ・アステカの時代から大切な栄養源として栽培されていました。
見た目は黒褐色で1mmほどの大きさのゴマのような粒状をしています。
現在、スーパーフードのひとつとして注目されている食材です。
チアシードの特徴
チアシードの特徴といえば、保水力の高さです。水分を加えると種子の周りが水分を抱き込みゼリー状になり、種類にもよりますが10倍以上に膨張します。口に入れると外側はプルプルとし、プチプチとした噛みごたえがクセになります。
食物繊維をはじめ多数の栄養素を含んでいるため健康効果が期待されることにあります。
チアシードの豊富な栄養素
チアシードの小さい粒の中には栄養素がたっぷり詰まっています。
・食物繊維豊富(お腹の働きをスムーズに)
・オメガ脂肪酸(脳に大切な栄養素)
・鉄分(体のだるさ予防に)
・タンパク質(身体を作るのに重要な栄養素)
・カルシウム(骨や歯を丈夫に!イライラ対策にも)
・マグネシウムが豊富(酵素の動きをサポート
栄養価は凄まじく「人の生命維持にはチアシードと水があれば足りる」と言われるほどで、
現代人に不足しがちな栄養素を豊富に含んでいます。
チアシードの食べ方
チアシードの食べ方は、ヨーグルトやスムージーに加えたり、炭酸水にレモンを絞って飲んだりすることです。水を含んだチアシードはお腹の中をきれいにしてくれるので、ダイエットにも向いていますが、お腹がゆるくなることもあるので、注意が必要です。
チアシードに期待される様々な効果
〇美しい髪へ
チアシードは、不足しがちなカルシウムを豊富に含む食材です。
カルシウムは、マグネシウムを一緒に摂らないと上手に身体に吸収することができません。ですが、チアシードには、マグネシウムも豊富に含まれているため効率良く取り入れることができます。カルシウムは骨や髪を構成するだけではなく、爪や歯をキレイに保つためにも重要な栄養素です。
〇錆びない体へ
チアシードには、ポリフェノールなどの抗酸化物質もたっぷり含まれています。
この抗酸化物質には、老化やガンの原因となる血液中のフリーラジカルから体を守る働きがあります。
また、抗酸化物質は、体内で発生する活性酸素を取り除き身体の酸化を防ぐ役割があり、錆びない体を作ります。
〇病気予防に
チアシードに豊富に含まれているオメガ3脂肪酸のひとつであるα-リノレン酸は、体内でとEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変わり、血中のコレステロールや中性脂肪を低下させ、血管を状態を良くし、動脈硬化や心筋梗塞の予防、生活習慣病予防に有効とされています。
〇新陳代謝のアップ
チアシードには、日本人が不足しがちな亜鉛を豊富に含んでいます。
亜鉛には、新陳代謝を良くしエネルギーの代謝を促してくれる作用があり、痩せやすい体を手に入れることができます。
運動を行う前に摂取することで、効果的にエネルギーを燃やすことができます。
チアシードの副作用
チアシードには水分を吸収する働きがあります。そのため、そのまま食べてしまうと、大腸のなかで便の水分まで吸収してしまい固い便になってしまうため、便秘になってしまうケースがあるようです。
また、水に戻す前のチアシードにはミトコンドリア毒という発芽毒が含まれていて、体に悪影響を与えるといわれています。そのため生で食べることはお勧めできません。